今回は、先週の続き。
K氏が10年間勤めあげた超々ブラック企業を
辞めた場面からの続きです。
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前回の内容
https://stock-biz.com/archives/8485
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飲食店というアナログな世界を飛び出した
K氏を待っていたのは、デジタル社会の洗礼だった
といいます。
飲食に捧げてきた10年間でPC、スマホ、WEBが
発達してビジネスの環境は激変。
その変化からすっかり取り残された浦島太郎状態で、
新たな社会人1年生ともいえる独立がスタートしました。
でも、K氏には武器もありました。
それは、もともとセミプロとして音楽に関わることで
培った「感性」と飲食で培ったスキル。
大竹さんによると、K氏は、飲食店を運営する側から
すれば喉から手が出るほどの逸材でした。
そのような背景もあり、飲食店コンサルという道で
新たなスタートをきったK氏には数多くの案件が、
舞い込んできました。
ところが、コンサルなはずのに…
なぜかクライアントのお店で店長と同じように
業務をしてしまう。
これは、オールマイティーで能力が高く、
かつ人の良いK氏の強みであり弱点でした。
K氏が提供していたのは…
「ノウハウ提供による課題解決」
ではなく、ハイスペックなスキルを活かした
「労働による現場教育」
でしかありませんでした。
そして、一緒に働くなかでK氏の仕事のやり方が
お店に定着すれば一件落着となります。
ですが、課題が解決されてしまえば、コンサル契約は
終了。
「ごくろうさまでした」で終ってしまい、次のクライ
アントを探すことになります。
要するに、ブラック企業から抜け出したと思ったら
「フロー地獄」に入り込んでしまったということです。
しばらく、K氏は頑張って続けていれば楽になる時が
来ると信じて走り続けました。
しかしフローはフローでしかなく、やり甲斐は感じつつも
ブラック企業で働いていた時の忙しさと変わらない不安定な
生活が続きます。
そんな状況下で悩みぬいたK氏は、結局ヘッドハンティング
された超大手外資系企業のサラリーマンに戻ることに
なりました。
K氏は、飲食業においてかなり高い「スキル」を有して
いたことは疑う余地はありません。
また、店舗に一緒に入って仕事をしながら解決を図って
いけたわけですから、そのスキルはある程度「ノウハウ」
になっていたと思われます。
では、K氏に足りなかったのは何でしょうか?
それが「権利思考」であり「システム思考」です。
SBAでは…
スキル ⇒ ノウハウ ⇒ システム化 ⇒ 権利
というプロセスで考えます。
この考えをもって取り組まないとフローは、
いつまでたってもフローのまま。
どれだけ頑張ってもストックビジネスになりません。
この考え方で、事業をパッケージ化したのがFC。
すなわち「フランチャイズビジネス」と考ええれば、
わかりやすいと思います。
その後、権利思考とシステム思考を身につけたK氏は、
コンサル先にストックビジネスを作る。
そして、その売上から安定的に収益を得るという方法で
大成功を収めているそうです。
K氏の物語は、如何だったでしょうか?
スキル ⇒ ノウハウ ⇒ システム化 ⇒ 権利
という考え方で、ご自身のビジネスを見直してみると
意外なチャンスがみえてくるかもしれません。
それでは今日も仕事を楽しみましょう エンジョイ(^^♪
ストックビジネスアカデミー
運営者 熊谷 美威(みのる)でした。
SBA実践会https://stock-biz.com/jissen2