ともにストックビジネスを探求する仲間に
訪問マッサージを全国に普及させた藤井宏和
さんが居ます。
一般社団法人日本訪問マッサージ協会を立ち上げ
今では500名以上の会員を抱えています。
今回はSBA会員限定コンテンツ「実践企業インタビュー」
からお届けします。
私自身、藤井代表と話すまで訪問マッサージに
関する知識がまったくありませんでした。
そして、それを知った時にはいてもたってもい
られずすぐに85歳の母に訪問マッサージを
プレゼントしたのです。
施術を受けた両親から喜びの電話をもらった時の
私の嬉しい気持ち、この喜びの連鎖こそ藤井代表の
提供している「価値の本質」であり、強固な
ストック性の源だと感じたのです。
皆さん、「ストックビジネス」と聞くと、月額ですか?
などとビジネスの仕組みの方にイメージが行くよう
なのですが、今日は原点のお話をしたいと思います。
ストックビジネスは安定成長に欠かせない仕組みです。
しかし、成功したストックビジネスには必ず大切な
ポイントがあります。
それは、
お客様が必要としている価値を連続的に
提供出来ていることなのです。
価値がきちんと継続して届くように的確にサポートしているか?
自分は持続するのになくてはならない存在か?
それを実現しているのが冒頭に紹介しました藤井宏和さんです。
藤井代表は、サラリーマンからいきなり施術師の
道に飛び込んだものの、まったくうまく行かなかったそうです
(インタビューより)
藤井:実はタウンページで一番最初に掲載される
ようにと考えた名前だったのですが、完全に失敗でした。
今でも忘れませんが、初月売上4万円、しかも親戚
や友達含めてで、翌月もその翌月も2万円でした。
大竹:まだ固定客もいないのですから安定しない
状況ですし、施術からの収入だけでは先が見えない
フロービジネスなわけですね。
そこで偶然にも、開業した治療院の近くに住んで
いた祖母が大きな病気を患い介護を必要として
いて、その祖母を施術して、たまたま通っていた
専門学校の先輩に聞いた国の保険を申請しました。
このときにこんなに喜んでもらえるのかと思っ
たそうです。
この小さな出来事にピン!と来るか、そんなものかな
として流してしまうかが、その先の事業化やストック
ビジネス構築につながっていきます。
ストックビジネスアカデミー発足時から藤井代表は
ストックビジネスを学んでいますが、私がはじめて
会った時から思っていたことは、多忙で学べない
期間でも事業のヒントを得ようと情報収集する熱心
さでした。
今回のインタビューを通じてその熱心さの原点は
協会会員への責任感だと確信しました。
今でも施術をしながら会員の相談にも直接対応して
、訪問マッサージというサービスの本質的な価値を
高めようとする姿勢があるからこそ、成長を続け
る協会が出来上がったのだと思います。
起業からの変遷を整理してみましたが、随所に
ストック化に有効な「会員にとって継続的な価値」
「会員にとってなくてはならないもの」が見えます
- 1、訪問マッサージ開始・・・・国の補助制度に沿った商品提供
- 2、インターネットでの患者募集・・・・IT活用
- 3、経験を小冊子化~販売・・・・ノウハウの商品化~ハウスリスト獲得
- 4、会員への情報サービス開始・・・・コンテンツ提供~組織化
5、自社システム開発・・・・システムを「貸す」ことで継続率向上
- 6、協会設立と情報提供・・・・ノウハウ共有とコミュニティ化
- 7、患者の紹介・・・・営業支援
- 8、メール相談の実施・・・・継続する価値提供、本質的なニーズ把握
- 9、開業パックプラン販売・・・・業界の変化へ対応
特に4番のコンテンツ提供での会員制度の時に、
200名ほど集まったのですが、コンテンツ提供が
メインの会員制だと退会者も徐々に増えてきて、
約3年ほど運営してきましたが一旦休止しています。
そこでもう一度、継続の本質を見直します。
藤井代表は首尾一貫して、いかにして利用者である
高齢者が喜んでくれるために、施術師のが施術に集中
できるかを探求しています。
その結果、収入が安定しない状態で困っている施術師
に安定的な収入を得る機会を提供しているのです。
ストックビジネス以前に、利用者の喜びと
施術師の豊かさを維持することがブレていない
ところが安定したビジネスの土台となっています。
そして、参加する施術師の利益を最大化して
得られた対価からストックビジネスを構築して
いるのです。
全国の高齢者の喜びを最高にするための仕組みと、
施術師の豊かさが同時にかなう仕組みがあるうえに、
ストック化への工夫が施されています。
例えば、価値の提供者である「協会」と享受者である
施術師との間に「形あるもの(システム)を作る」
ことで継続率が上がるのですが、システムの開発と
提供の仕方を決定した時が、このビジネスが強固な
ストックとなるターニングポイントでした。
今回は毎月発行している
SBA会員限定コンテンツ「実践企業インタビュー」
のなかから一部抜粋してお届けいたしました。
あなたにとって事業拡大のヒントとなれば幸いです。
本日の参考動画はこちらです