中小企業の生き残り策は共創戦略

SBA実践会も、今年最後の12月が近づいています
この1年を振り返ると、同じ学びをする
仲間の活躍がとても嬉しい一年でした。
 
今年印象に残ったのは、美容院をネットワークして
シャンプーブローという新価値を提供する
プラットフォーム企業、MEZONの石黒副社長の

オープンな姿勢です。
「なんでも聞いてください」できる限り
情報もオープンで接しようという姿勢に協力者が
現れます。
 
なぜ彼らが成功したのかと聞かれれば、
アイデアはもちろんですが、顧客となる
美容院と、もう一方の顧客となる利用者
を巻き込んで作り上げた共創モデルだから
すごいスピードで立ち上がったのです。
 
その根底にあるのが共創を受け入れる
オープンな姿勢でした。
 
 
良いサービスを作れば成功する時代ではなくなってきた
たとえ、一時的に成功してもそのあとが続きにくい
 
製品寿命、サービスの鮮度が短くなったと思いませんか?
そうです、これこそが単独一社の頑張りだけでは
立ちいかなくなった背景です。
 
いかに早く、価値あるサービスを作り上げ
その仲間を増やしていけるか?
優先順位をここに定めると、自社だけでやる
のではなく「共創する意味」が見えてきます。
 
 
そこで、
「共創大会」というイベントを12月17日の
実践会で開催しようと考えています。
 
 
協業と共創の違い
 
業務提携、アライアンス、パートナーシップ
協業といった似たような言葉が沢山ありますが
 
今更ですが、
協業と共創というのは何が違うのか疑問がわきませんか?
私は今まで協業はしてきたつもりでしたので、なにか
しっくりきませんでした。
 
調べてみると
協業とは、利益を分け合うことが主眼とした関係です。
一方で、
共創とは、当事者それぞれにとっての「共通善」
というような大きな目的に向かい、異質な才能が
集まり知恵を出し合う事。
つまりお互いがこうすれば一番いいとわかっていて、
自分だけではなし得ない事を共通目標にする
ことから始まります。
 
 
◆お客様と作る共創
提供者がお客様と一緒になって新しい
価値を作るタイプの共創モデルになります。
先ほどのMEZONは、美容院とともに、美容院
にとっての最適なモデルを模索し、お客様には
どんなサービスで、いくらならこのサービスが受
け入れられるかをひたすら追求して生まれました。
 
まさにこのタイプですね。、
 
 
◆みんなで作る共創
同じテーマを共有して、多くの方々や
企業がコンソーシアのような形で議論したり
知恵を出し合うことで作り上げていくタイプ。
それぞれの役割を見出して自律的に運営する
ので、まとめるのが難しい部分があります。
今や自動車業界のみならずあらゆる業種が参加して
MaaSが成立する社会実現を目的としたコンソー
シアムを形成しているMONETなどはまさにこの
タイプですね。
 
 
◆企業同士でつくる共創
私はこのタイプがこれから爆発的に
増える予感がします。
新しい価値を生み出したい企業が、
自分に不足するものを自覚して
他社と連携協力して、一緒に課題に向き合い
アイデアを出し合いながら新価値を
作り上げる形です。
企業の規模から、格が違うだとか、
業界が違うというような上下関係は
一切作らないことが重要です。
 
 
これら3つのタイプの共創がこれから
増えて行くことでしょう。
 
 
私はこう思います。
 
昔のようなのんびりやれる時代に戻ることはない
つまり、
共創という考え方を持たない会社は
今までのような競合優位な商品開発だけ
やっていたらどこかで通用しなくなる。
 
 
競争の環境が一瞬で変わる世の中、
これが、ITが発達したビジネスの世界です。
 
 
「自分だけは・・」という考えは一旦横に置いて
この共創を成功させるにはどうすればいいかを考
えてください。
 
 
寛容さが大事、成果を共有できるか?
 
共創を行う原点にはオープンという考え方が必要です
1 成果やデータを共有する
2 その成果を加工、又はなにかを追加して価値を高める
3 そしてその成果をまた共有していく
 
このような1,2,3サイクルを回していくには
「俺だけが・・」という発想を捨てて、
信頼と寛容な心が必要になります。
 
 
言うは易し、行うは難し、しかし越えねばならない
 
会社はそもそも株主、経営者、社員、お客様の
関係でできていますので、そう易々とはいかない
はずですが。あの国内車メーカーでさえも、
世界との競争、短期間での成果を考えれば
MONETという共創を生み出しました。
 
ちなみに私が経営する(株)ハッチ・ワーク
MONETコンソーシアムの一員として参加しました。
私たちの提供する成果は駐車場のデータです。
MONETコンソーシアムはこちら

 
 
その経験も踏まえていうと
 
信頼関係が無いと出来ない
 
契約で関係の前にまず同じ価値観が必要です。
どうですか?
大変と思うかもしれませんが、今や避けて
通ることは出来ません。その壁を乗り越えて
共創していく社会が来ることは間違いありません。
 
 
ストックビジネス実践会に集まる方々の共通点
今回の「共創大会」を開催する気持ちになった
一番の理由はすでに3年にわたりストック
ビジネスを学ぶ仲間との会話からです。
 
SBA会員は、まるで自分事のように考えて
一緒になって、相手以上に相手のことを考えます。
 
まさに共創が出来る素地があります。
 
 
まだ仕掛けはこれから考えますが
この「共創大会」をきっかけにして、
あたりまえに共創を事業に取り入れられる
そんなノウハウを蓄積して行こうと思います。
 
その「共創大会」は12月17日(火)です。
SBA実践会員はぜひお集まりください。

 

ストックビジネスアカデミー(SBA)では

全国の経営者が学んでいます

 

 

 

今日のストックビジネスポイント動画

(YouTube形式6分16秒)

 



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