さて今日は、お金をかけるだけがスタートでは
ないということを改めて教えてくれた青年企業家
との対談からお送りします。
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「アイカサ」という傘のシェアリングサービスをご存知ですか。
急に雨が降った時にサッと借りて、止んだら
他に場所で返せる。
そんな便利なサービスあったら良いですね。
思いつく人は沢山居るかもしれませんが、
実際にそれで起業となると話は別です。
いったい何処で儲けるのか、返却傘がどこかに
偏ってしまったらどうするのか?
などなど躊躇する要素ばかりです。
なにしろ誰もやったことが無い、つまり
ブルーオーシャンなので夢はあるかもしれ
ませんが、果たして市場はあるのか?
利益は出せるのか・・
アプリ一つ作って試してダメならやめる
そういうブルーオーシャンならリスクもない
でしょう、でもこれは違います。
数か所に設置した程度では誰もそこに便利さを
感じてくれません。
つまり価値ゼロ。
数千か所が出来た時にこそ価値が生まれるビジネスです。
私ならこう考えしまいます。
「こんなスケールのビジネスは手に負えない、
孫正義さんならやれるだろうが、資金もない
自分の領域じゃない」
二十歳を越えたばかりで、資金も乏しい丸川青年は
果たしてどこから着手したのか・・・
興味の尽きない所です。
そんなリスキーな事業に果敢にチャレンジする
傘のシェアリングビジネスで話題の『アイカサ』
を運営する株式会社NatureInnovation Group
若干24歳の丸川照司社長にインタビューをしてきました。
今日はストックビジネスアカデミー会員限定
レポート「実践企業インタビュー」の一部を
紹介しながらストックビジネスのポイントをお届けします。
アイカサ公式HP
特徴は
・1日24h何回借りても税込70円
・1ヶ月間何回借りても税込420円
・売上の1%は環境の為に寄付
丸川社長は19歳大学時代に「反抗期カウンセラー」
ということで、反抗期の子供を持つお母さんの相談
に応えるようなスタイルのビジネスを立ち上げた
学生起業家でもあります
反抗期が終わったばかりの現役学生である自分の
経験から生まれた事業で、対応も自分でやるもの
ですから世のお母さんの心を捉え人気が出るも
のの、自分自身がどんどんいそがしくなる。
それに、学生らしくリースナブルだったこと
もあり割にあわないことに気づき半年で止めると
いう経験をします。
私はこの年齢にしてこの経験は非常にいいと思います
まさにフロービジネスの苦労を体験しています。
その後、日本を離れてマレーシアの大学に編入し
そこで、シェアサイクルが爆発的に普及していく
光景を目にしました。
シェアリングビジネスの急成長を目の当たりにして
そこで生まれたアイデアが日本を舞台に展開する
傘のシェアリングです。
早速、市場規模を調べれば日本では年間8,000万本
のビニール傘が販売されていることを知りました。
ワクワクする気持ちを抑えきれない、しかし、
資金の無い丸川社長は天を仰いで途方にくれました
彼は一体どうしたのか・・・
日本に帰りすぐに事業を開始します。
まず、使い捨てされるようなビニール傘を集めて、
貸し出す方式を試すのですが、
【ここが起業家ポイント】
これがユニークなことにお金がないので・・・
丸川:「今だから笑い話ですが、ゴミとなりそうな
傘を貰って来て。自分たちできれいに洗って、マークを
貼って貸し出していました。」
ちょうどそのころです。
私の経営する会議室アットビジネスセンターの渋谷の
店舗になにやら怪しい貸し傘が置かれていたのです。
私も見てこれは何だ?と怪しんだものの確かにあれば
便利で自社の評判には良いかもしれないなと、放置
したのです。
(当社の社員が面白がって置いてみたんですね)
これはまさに偶然で、当社がテストマーケティング
の場を提供していたわけです(笑)
それでその結果は・・・
『アイカサ』の大成功となりました。
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ストック思考は普遍的な考え方です。
身に付けてしまえば事業の優先順位が変わり
成功率が高まります。
自分の中に生まれるノウハウなので競合
に盗まれることもない最高の財産です。
今日の動画メッセージ