いきなりですが、ズバリ!
あなたの事業は売ることができますか?
これは、ストックビジネスの定義であり
安定的な収益を生み出すための【魔法の質問】です。
なにも今すぐにご自分の事業を売りましょう!
ということではもちろんありません。
ただ、
幾らなら・・・誰が買うと思うか?
ということは、常に考えておく必要あるという
ことです。
ビジネスには2つの種類があります。
ひとつは「売ることができる事業」
もうひとつは、値がつかない。
つまり
「売ることができない事業」
です。
自由にモノゴトを考えて、進めることができるのは
社長の特権であり職種として特徴ながら、この自由さ
が曲者。
意外にも経営的な落とし穴へとつながるリスクが
あるのです。
ストックビジネスの対極であるフロービジネスでも、
営業したり、請け負って納品したりすれば売上を
あげることができます。
しっかりとした価格設定ができてさえいれば利益も出て、
お客様にも感謝されるでしょう。
けれども、恐らくその事業は売ることはできません。
それは、営業マンや請負業務を担当する作業者とそれらを
管理する監督者が必要になるなど属人的な要素も高いことが
予想されるからです。
別の視点からみると
事業が売れるという状態はどういう状態か
がイメージ出来ていない…
ともいえます。
「ストック思考(R)」では常に
このサービスはお客様に継続的に価値を提供しているか
を考えます。
お客様が受け取っている価値をもっと高めるため
にサービスに付加価値をつけることを日々考え
続けているのです。
例えば、SBA創設者の大竹さんが運営している
「貸し会議室」で考えてみましょう。
貸し会議室は、定期的な利用もあるので、
ほぼストックともいえるビジネスですが
本質的にはフロービジネスです。
でも、そこでリピーター向けに有料の
『荷物預かりサービス』
をはじめたらどうなるでしょうか?
毎回、セミナーや研修、事業説明などに必要な
配布資料や備品を運び込むことが面倒で、
負担に感じていたならば、このサービスは
大人気となるでしょう。
会議室を貸すという価値に荷物預かりというサービスを
付加することで、重い荷物や備品を毎回運び込まなくて
よくなるという【新たな付加価値】を提供できたことに
なります。
さらに、参加人数に合わせた座席の配置や配布資料、
プロジェクターや備品などの設定を請け負う
『会場設置代行サービス』
をはじめたら如何でしょうか?
こちらは、荷物預かりサービスよりも人手が必要になり
ますが、業務フローと仕組みさえしっかり構築して
しまえば属人性が高いというほどの仕事ではありません。
このようなサービスを考え、お客様にとっての
付加価値を追加して提供していけば、当然ながら
ストック度はあがり、リピート率も向上していくでしょう。
ストック思考(R)で考えれば、こうして、毎月毎月、
広告を出して会議室の空きを埋めていく他の会議室
とは全く違う継続的な仕組みをビジネスに盛り込んで
いくことが可能になりです。
要するに
商品やサービスを買うお客様との間に、継続的な
価値の提供が、できる限り自動で行われているか?
それが、理想的な状態かつ重要なことだと理解して
行動しているのです。
事業を売ることができる状態。
これはすなわち、それはM&A市場でも有利という
ことになります。
医療技術の発展や様々な研究が進んできたこともあり、
長寿命化や現役で働く期間が長くなっていますが、
いつか終わりの日はやってきます。
その時、
フローでは値がつかないビジネスをしているのか?
事業売却してエグジットできるのか?
は大きな違いではないでしょうか…
この差が生まれるのは
意識して、ストックビジネスにしようとしているか
どうかというちょっとした意識づけの違いだけです。
むしろ、大きなフロー案件を請け負うほうが何倍も
利益があがることも多いでしょう。
しかし、ストック思考(R)を身につけた社長の未来には、
【エグジット】という一発逆転の別のゴールが待って
いるのです。
一方は、納品などで毎回一区切りとなるフロービジネスを
選んで、新たな相手を探し続ける。
もう一方は、相手に継続的なサービスを提供する
ポジションに立って、同じニーズを持つ相手を探し
契約先を増やしていきます。
後者が会社自体が継続的に価値を生み続けることが
できている状態です。
あなたの事業は売ることができますか?
このことを考え続けることで、いつの日か
訪れるのが…
事業売却
なのか
廃業
なのかが決まってくる…という考えがGW中に
フト浮かんできたのでまとめてみました。
最後は、脅しのような少々不穏な締めくくりに
なってしまったことをお許しください。
今日も仕事を楽しみましょう!エンジョイ(^^♪
ストックビジネスアカデミー
運営者 熊谷 美威(みのる)でした。
SBA実践会https://stock-biz.com/jissen2