SBA事例解読レポートととして、メガネスーパー
を取り上げたのが2019年、それから少し日が経ちましたが
コロナ禍の中で特殊車両を使っての出張サービスで
大変話題になっています。
眼鏡という古い商材で倒産の危機に陥った企業が
優秀な経営者を迎え入れて再生しました。
日本が陥った失われた20年というのはデフレという
マイナススパイラルです。
そのデフレで台頭したのが JINSといった
格安でおしゃれなファストファッション系と
言われる眼鏡屋さんです。
これは、みなさんよくご存じかと思います。
そういう中では、劣勢にあった既存の眼鏡さん
の代表格がメガネスーパーです。
安売り勢力に勝つためには答えは一つ。
お客様にリピートしてもらうことでした。
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終りの無い継続する需要を探せ
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大竹が良く言います。
大竹:「終わりの無い継続する需要」に応える
コンセプトを作れたら勝ちです。
自社にそれが無いなら探してください。
私:終りの無い需要?継続するコンセプトって何ですか?
大竹:なくてはならないと思わせるものです。
試しにファッション業界と医療業界に例えて
考えてみましょう。
ファストファッションは生活必需品ではない
嗜好品に近いものですが、医療に例えるなら
美容系というとイメージ湧きますね。
こういう考え方もストック思考ですよ。
私も考えてみました。
では生活必需品と認識できるファッション
って何でしょうか?
もうお気づきでしょう、インナーとかですね。
靴下や下着をユニクロで良く買う私にとっての
機能性素材から作られるユニクロの商品は、
生活必需品に近い気がします。
世界一のZARAを抜くのも時間の問題と言われる
ユニクロが大量生産しても確実に売れる理由と
その存在価値が少しわかった気がします。
大竹:中高年にとっての眼鏡を考えると、求められる
ものは最新のファストファッション系だけだろうか?
視点を変えて考えてみてほしい。
大竹:医療でいうなら悪くなれば通い治ると行かなくなる
のが病院ですが、健康診断や人間ドックという
のは欠かさずに続けてやめないですよね。
早期発見のニーズがあることに何か感じませんか?
「終りの無い需要」は中高年の健康不安解消ニーズです
私もストック思考フルパワーで考えてみました。
そうですね、たしかに自分の健康状態を早く
知るということは、早期発見すれば病気が直せる
という思いがあって、それが継続的な需要の根源
であることは間違いありません。
年をとればとるほど増えるニーズ「健康不安解消
ニーズ」、面白いです。
健康な良い状態を少しでも長く維持したいという
根源的な欲求にこたえているのが、健康診断であり
人間ドックですね。
おしゃれでいたいというのも大切な欲求であり
需要ですが、あえて違う道として、健康診断と
似ている「終わりのない継続する需要」を取りに
行くコンセプト「アイケアカンパニー」としたのです。
だから、特殊車両を使った出張サービスを見た時に
あれ?移動健康診断車両に似ていると思えたのだと
思います。
「ストック思考」の脳が開いてきました。
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アイドルを活かす視点
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時間のある方は2020年のメガネスーパーの
会社案内動画を是非見てください
ここまでの話から、倒産の危機にあった会社が
なぜ「お客がリピートするストックビジネス」
に転換できたのかが見えるはずです。
(経過3分から特殊車両を使っての出張サービスが登場します)
とても優秀な星崎社長が倒産の危機に招聘されて
すぐに目を付けたのが平日と土日の来客数の差です。
平日に暇になっている社員の時間「アイドル」を
使って、アイマッサージや医療のオンライン診断に
似たサービスなど、企業ミッションに沿った新サービス
を次々に打ち出していきました。
今回も学ぶことの多いSBA事例解読レポートです
8月17日のSBA実践会は、このレポートを教材に
して、「継続とは何か?」そして自社に取り込める
物を探すという興味深いワークを行います。
8月17日のSBA実践会は「継続」がテーマです。
このテーマは8月だけですので、ご興味あれば
ぜひ参加してください。
入会はコチラです