ストックビジネスの連鎖経営【前編】

「グリーンシステムコーポレーション」の阿久津昌弘

社長に、太陽光発電事業と融合する新たな農業の

カタチについてお話を伺いました。

 

 

阿久津社長は、ストックビジネスアカデミーの会員

でもあり、つねに新しい事業を作り出しいている

アントレプレナーです。

 

 

経営者の成功は健康であることが大前提であります

が、その健康は私たちが口にする食べ物から作られ

ていることは申し上げるまでもありません。

 

【健康とういう超長期的なテーマを事業に取り入れる】

 

彼を何年も見ていて思うことは、生き方がそのまま

経営スタイルになっています。

 

自分が感じた「世の中」の不具合を解決しようと

思っても、そのテーマが大きすぎると採算が取れず

断念せざるをえません。

 

「世の中」への思いと会社経営の両立は別物です。

しかし、阿久津社長は先に「太陽光発電」という

ストックビジネスを作りました。

 

『ストックビジネスは時間とともに強くなる長期的

なビジネスモデル』です。一方、阿久津社長が気づいた

「世の中」の不具合の解決には、完全無農薬農業という

誰もが採算で怖気づくような難しい分野です。

 

健康問題はこれからも確実に伸びるはわかります、

日本中がいつか気づいてくれるであろう未来の大きな

需要も感じるかもしれませんが、今はまだ採算が

見えない分野なのです。経営者としては参入しにくい

分野、そこで、ストックビジネスである太陽光発電

を持つ阿久津社長だけが出来る長期戦が始まったのです。

 

一度は農業への夢破れ、住宅の屋根につける太陽熱

温水器の販売で稼ぐフロービジネスの時代がありました。

 

稼ぎがフローだった時代は、短期的に利益が出ても

農業を行う余裕はありません。しかし、太陽光発電事者

になってからは一変します。太陽光発電によりストック

ビジネスのオーナーになるとその突破力は加速し、

太陽光発電の業界でも屈指の開発力を持つ事業者として、

大手でさえも注目する存在になりました。

 

そこから安定的に上がる収益を原資にしながら、

夢だった農業に打って出る準備が整ったのです。

 

闘病経験から、いかに「世の中の食べ物」が問題かを知り

、この社会課題解決と事業化に長期戦で挑む、その戦い

を支えるストックビジネスの組み合わせがチャレンジを

後押ししました。

 

【コストをもう一つの事業の必要経費と相殺】

 

太陽光発電のコストである維持費を農作業と相殺

できる仕組みを考え、単独ではできなかった完全無農薬

農業をバランスさせたのです。さらには、完全無農薬

の生産物の出口をつくるべく、完全無農薬のパンや

お米などのブランド作りに注力しています。

 

誰もが問題だとうすうす気づきながらも、採算を考える

と出来なかった社会課題解決に、「オーガニックスマート

アグリ」でチャレンジする阿久津社長をインタビューします。

大竹:阿久津社長がこういった新しい農業に向かう

キッカケというか、原動力はどこにあるんですか?

 

阿久津:若いころですが昼夜働いて、寝不足で学校

に行って勉強し、しかもプロボクシングをやるという

生活をしていたら、しょっちゅう風邪を引くよう

になり風邪が治らず40度の熱が下がらなくなって

肺炎になってしまい3週間くらい入院したことが

何度かありました。そこで抗生物質を投与され、

アトピー性皮膚炎になってしまいました。

 

それから、ステロイド剤をあまり使わないようには

してきたんですが、どんどん強い薬になっていく。

3年前から重症化して大変でした。

 

大竹:ステロイドの功罪についてはよく聞きますね。

 

阿久津:そうなんです。

でも、このままではいけないとステロイド剤を

使わない方針の治療に切り替え、食事も玄米と

無農薬の野菜を中心、加工食品は一切なし、

乳酸菌を多く摂取するようにしたら、大変だった

んですが2~3ヶ月で劇的に改善しました。

 

大竹:それが無農薬農業に向かったきっかけ?

 

阿久津:はい。小麦の自給率は10%くらいで、

無農薬無化学肥料無除草剤となると0.3%くらい

です。学校給食や大手メーカーのパンからは基準

以上の除草剤「グリサポート」が検出されており

、しかも政府はその基準を上げようとしている

みたいですから狂っているとしか思えません。

 

大竹:そう聞くと怖くて何も食べられなくなりますね。

 

この難しい課題にどういうアプローチで挑むのか?

 次回後編に続きます。



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