新型コロナが世の中を席捲しましたが
ついに6月から日本は解禁で動いています。
まだ、第二波という言葉も聞きますが
このまま日本人らしい対策で乗り越えて
いけると期待しています。
外出しても、マスク着用、手洗いあたりまえ、
3密を避けながら、工夫しして生活することにも
慣れてきました。
さて、ストックビジネスアカデミーも
この2ヶ月間は対面でのイベントは避けて
オンラインを使い「オープン会議」と題して、
中小企業の新型コロナ対策を意見しあう
という勉強会を開催していました。
中小企業が持寄る創意工夫は宝の山です。
今日は、新型コロナをきっかけに急成長している
事例を紹介いたしますのでヒントにしてください。
これだけ事業が急変すると短期思考になりがちですが
焦ってしまい、マスクの特需のようなものに飛びついて、
在庫を抱えて四苦八苦するようなことにならない
ための練習です。
コロナがきっかけのサービスも色々ありますが
慌てるまえに、皆がずっと必要とするサービス
にしていくことはできるはずです。
【コロナが終わっても続くビジネスとは?】
最初の事例は「非対面」に必要なサービスです。
4月27日安倍首相の一言からヒントを探す。
「ハンコ、対面、紙」を廃止するために、
制度や運用上の見直しを利用者本位
で行わなければならない」
という政府指示が出ました。
今回の安倍首相の指示からは、
金融業界までもが動き始め、
(5月26日 日経新聞)
という動きは本物です。
誰もが「ハンコは必要なの?」
と潜在的に思っていたところに、この流れ
金融機関と公共機関がハンコ無しに動き
だして、今回は一気に行きますね。
早速、WEB商談やオンライン契約を
提供する会社がすでに増え始めています。
こういう急転換期だとつい短期に行きがち
ですが、長期的な成功の仕組みつくりも
忘れないようにしなければなりません。
そこでお役に立ちそうな事例として、
私も開発にかかわったサービス、
非常にうまくいった事例をお伝えします。
【地味ながら確実な市場】
「月極駐車場」というどこにでもある・・・・
あまりにも普通すぎてだれも気に止めない
ような事業に着目しました。
地味な事業なので、それゆえにIT化が
遅れていたのです。
そこで月極駐車場の管理という手間を
オンライン契約(ハンコ無しでスマホで契約)
で楽にするサービスを(株)ハッチ・ワークは、
開発しました。
その結果はこの利用数の増加に表れていますし、
特に新型コロナで対面営業が自粛された時に
契約件数が急激に伸びています。
まさに新型コロナ対応で困っている方への
サービスです。
【長期的な課題】
さて問題は、このオンライン契約の仕組み
だけを提供していたのでは、いづれ競合も
増えて差が無くなってしまうだろうと容易に
思えることです。
そうなんです。
「ハンコを無くす」これはコロナでブームに
なりましたが、これからも乱立するだろうと
思います。
オンラインで契約することだけでは一時の
商材で終わってしまうでしょう。
【継続的な価値はなにか?】
そこで、このように考えました。
このサービスを使う方に継続的な
価値を提供できるようにして、時間がたてば
経つほど利用者が得をするようにしたのです。
月極駐車場がオンラインで契約できるという
ことは、まるでインターネットでホテルを予約
する感覚です。
利用者は数日かかっていた契約が30分で
出来るようになのですから、喜ばれるに
決まっていますし、いままで無かった方が
おかしいくらいです。
証拠は、利用者の反響がすこぶるいいことと、
今では毎月200件以上と利用者が増え続けて
いることからもよくわかります。
【ポイント1】
駐車場を探す利用者に喜ばれるWINがある。
【これだけでは短期的な価値なので一工夫】
それでは、
もう一方の利用者である不動産管理会社
はどうでしょうか?
こちらもWINならWINWINになりますから
成功確率はあがりますね。
も広く薄く収益をあげるので契約数が増えれば
WINWINWIN(三方よし)の完成です。
コロナで生まれた一時の課題解決ではなく、
継続する価値提供があるかどうかがカギです。
管理会社にとってはオンライン契約は、契約を
非対面で行うことで実務工数が減るメリットはあり
ます。
ところが、それだけでは問題なのです。
何千台、何百台という規模で専属の人がいる場合は
コストダウンも明確ですが、台数も少ない場合は
兼務で働く人が多いので、作業量は減らせても
人件費が減らせるほどはないのです。
そこで、オンライン契約のサービスなのに、
「同時に確実に売り上げがあがる」という
出るのを抑えるのではなく、入る方を増やす
という価値をセットにしたのです。
【ポイント2】
月極賃料なので、売上が上がれば毎月継続的な価値が続くというWinがある
ではどうしたのか解説しましょう。
月極賃料なので、
【売り上げが上がれば継続的な価値が続く】
一つは、通常は有料広告となる不動産ポータル
サイトに無料で自動掲載するようにしましたので、
確実に売上がUPします。
もう一つは、
「アキマチ®」という仕組みです。
空いていればその場でオンライン申込可能
ですが、満車でも空いたときに自動連絡する
予約待ちの仕組みを開発したのです。
今や満車の70%以上に予約が入り、
1台の予約待ちに100人以上も行列する
場所もあるというメガヒットサービスになりました。
(アキマチ®看板、アキマチは2020年4月に登録商標となりました)
この「アキマチ®」があると、空いても募集期間が
無くなりますので、理論的にはどんな場所でも
必ず売上がUPします。
こうして、
「管理会社にとっても継続的な価値」が
売上という数字で見えるようにしました。
【ストックビジネスのヒント】
継続的な価値が見えるものは長く続く。
「継続する価値」を提供できるモデルは必ず
ストックビジネスになります。
新型コロナは、国内経済を破壊しましたが、
その経済を取り戻すための創意工夫ビジネス
も沢山生まれています。
しかし、
一時で終わるのか継続するのか?
ここが秀逸なビジネスになるかの分かれ目です。
事例紹介した
ハンコが無くなる単機能でオンライン契約
だけでも評価されたはずですし、普通ならば
そこだけで終わりがちです。
しかし、新型コロナが終わってからも管理会社に
継続する利益を提供することで、息のながい
ビジネスに生まれ変わりました。
ぜひビジネスモデル構築の参考にしてください。
コロナ禍で思考が止まらないように
今日はプレゼントも用意しました。
会員限定コンテンツ
【週刊ストックマインド】から
vol.169_コロナの戦い方は利益より質
※音声コンテンツですので移動の際などにお楽しみください