この週末は大分県別府に行き、SBA会員である
長野淑子さんが主催されたキングコング西野さんの
講演会の応援かねて参加して来ました。
SBA会員のイベントはいつも気にしています。
それぞれ、新たな実践をして何かを掴んでいる、
私自身も大いに刺激を受けています。
(長野ご夫妻と)
今回も一見無謀なイベントでしたが、300人定員に
370人を別府で集客とは驚きました。
私は以前から西野さんをお笑いではなく
経営者として見ています。
彼のビジネスの考え方は常に本質をついているし、
未来予測はかなりリアルだと注目しています。
その西野さんから
「生きる為の必需品」という話がありました。
AIが普及すると産業革命のようなことが起きます
当然、無くなる仕事が出ますが、でも人はまた
新たな仕事を作るということを繰り返して
来ました。
確かに洗濯機も炊飯器もいわば当時最高レベルの
ロボットが普及したわけですが、仕事は減るどころか
新しい仕事が生まれてもっと忙しくなっている(笑)
そう考えると不安は減りますね。
でも今回のAI普及で起こることは急激な速さが
問題です。さすがにこれは人類が経験していません。
消える仕事の方が早いわけです。
ではAI以降、あなたは経営者としてどうすればいいのか・・
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これから会社に必要不可欠な物
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そうです
「会社が生き残る為の必需品」を見つけるのです。
生き残る。つまり経営を長く続けるには絶対に
必要なことがあります。
「お客様が使い続けてくれるサービスを手に入れる」ということです。
お客様が継続するということの本質を見つける
ことがストックビジネスを学ぶことですが、
すべてはここから始まります。
さて昔の話をします。
ストックビジネスという経営の概念は昔は無かった
必要なかったという方がいいかもしれません。
言葉として使われだしたのもここ3-4年ほどです。
書籍化したのは私は初めてでした。
ところが今ではサブスクリプションしかり
定額課金の流行りとともにストックビジネス
という言葉が溢れてきました。
では、なぜ昔は必要ではなかったかからお話しします。
答えは、
昔はストックビジネスという概念が無くても自然にストック
ビジネスが出来た時代背景があるのです。
トックビジネスの代表格と言えば、電気、水道、鉄道
・・というような資本蓄積型のインフラ事業です。
次に不動産、食料品チェーン店などとなるのですが、これら
の事業は全て生きるために無くてはならない必需品です
さらに昔は経済成長期で人も市場も右肩あがりで
増えて行く時代ですから過当競争にさらされずに、
利益を確保しながら顧客数も増加して行きました。
そういう夢のような時期があったのです。
その環境はストックビジネスをわざわざ作らなくても
勝手に今より未来の方が売り上げが上がる
ストックビジネスと同じ状態になったのです。
もう一度言います
人が生きる為に必要不可欠な商品が足らず、人も増える環境です。
例えば、ストックビジネスとは言い難い企業の
下請け事業でさえも、右肩上がりの社会成長
の恩恵にあずかれたわけです。
生活必需品は、飽きるからやめるということが
ない商品です。今思えば羨ましいですね。
では今の私たちはどうでしょうか・・・・
もうこの必需品分野には老舗企業がひしめいて
居ますので、いまさら参入する余地はほとんど
ありませんね。
もう満たされているんです。
一方で最近のサービスは、アプリにしても
何にしても、なくてはならないと言うよりも、
あれば便利という程度の軽いサービスが多いですね。
競合も多いので広告を出して、ようやくニッチな
ニーズを掘り起こしているわけです。
それらは、お手軽に買える代わりに、すぐに
やめて他に乗り替えられ易いという問題も抱え
ています。
こうして比較すると、新しいサービスは
ストックビジネスになりにくいのがわかりますよね。
でも、
ストックビジネスにならないと、将来の継続性が
見えないという不安定な経営なってしまいます。
同じような事はアメリカでも起こりました。
早々と手を打ったアメリカのIT企業は
そこにストックビジネスを作りあげるスキルを
構築しました。
帝国を築いたマイクロソフトでさえパッケージ
ソフトが普及しつくすとフローという部分に
限界が来ました。
社運をかけてストックであるクラウドに転換して
10年がかりで復活を遂げたわけです。
なにが言いたいかというと、
昔はモノ不足の成長市場が勝手にストック
ビジネスを作ってくれたが、今では意識
して計画的にストックビジネスを作ら
ないと永遠にできなくなってしまった
ということです。
巨大企業でさえフローに見切りをつけたわけです。
当然ながら、あなたの提供しているサービス
をお客様は購入しているのですから価値がある
のは間違いありません。
しかし、
それらは短期的には購入されますが、
継続的にお金を支払うとなるところまでは
行きつきません。
必需品ならば別ですが・・
必需品でなければ、すぐに飽きられて終わります。
その構造を転換するのがストックビジネス構築のスキルです。
実はストックビジネス構築はスキルだったのです。
商品やサービスには特性がありますが、その
特性を理解するとストックビジネスに近ずく
ポイントが見えてきます。
私には経験から確信したことがあります。
一つは、実例にこだわり、ストックビジネス
の構築はスキルなんだ、知識と経験でできる
ということ。
そしてもう一つは、3年以上商品サービス
の寿命を伸ばすならストックビジネスを意識
しないのは命取りだということです。
私たちは事業短命の時代に生きているのです。
そしてAiがそれを一気に加速します。
だから、
私も今日から「会社が生き残る為の必需品」を探します。
大竹啓裕
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今回の動画メッセージ