私の古巣と言えばセコム(警備業界首位)とラーメン花月嵐(ラーメンFC業界首位)
ここでストックビジネスの原点に気づいたことは
知られていますが、
今年、花月に私の名前の付いた定番メニューが登場しました。
これには私もおどろきました。
昔の仲間の粋な企画ですね。
どんな企画会議か?想像して笑ってしまいました。
今日は初めてラーメンの話をします。
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ラーメンとストック思考の出会い
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食が娯楽の時代は美味しいラーメンを作れば
売れた時代です。
私もこの時代にラーメン好きが高じてラーメンマニア的に
食べ歩く新人サラリーマンでした。
第1次バブルが崩壊した時、ひょんなきっかけで
ラーメン花月の原型「ニンニクげんこつラーメン花月」
の店舗オーナーになり、その後経営陣に入り創業メンバーの
一人としてFC開発をすることになるのですが
全てが初体験、無手勝流から作り上げたFCモデルです。
ブームに乗って急成長、飽食への時代変化など、食を
取り巻く環境は激変してラーメン屋が簡単に儲かる
次代は終わりました。
特に衝撃的だったのはNTTドコモのiモードの登場で
お財布の中の通信費割合が増えることで、「食」にかける
費用が減ったことでした。
こんな激変の中で創業メンバーは必至で生き残るすべを
探して各自が得意分野であらゆる情報を探り研究しました。
ラーメン業界だけにこだわらない方針でYAHOOとコラボ
したり、ブランドチェンジ(ニンニクげんこつラーメン花月から
ラーメン花月嵐へ)したり、新商品戦略を打ち出したりと、
とにかくFCを始めたからにはオーナーを守るために
事業維持に必死でした。
【ストック思考・長期的視点】で考えると
ラーメン=嗜好品になったのです
嗜好品=必ず飽きられる
それは理解できますが、飽きられるから仕方がない
では済まされないのが、責任の重いフランチャイズ本部です
セブンイレブンを見てください、
おにぎり、おでん、宅配受付、ATMと最初のコンセプト
から信じられないほど進化していますが、これがFCとして
の覚悟の現れなのだと思います。
ではラーメンでそんな進化が出来るのか?
これはさすがに難問です・・・。
嗜好品は特定のファンを生み出すものなので
定番など、むしろ変化を好まない部分もあるんです
コンビニとは根本的に利用形態が違うわけです。
ヒントはここにありました
昔は、しょうゆ、みそ、塩、トンコツという味の
バリエーションしかなったラーメンが、旭川ラーメン、
会津喜多方ラーメンなどのように「ご当地」という
バリエーションが出来てきた。
さらに、進んでラーメンチャンピオン〇〇の店
こだわりの〇〇の店、のように「誰が作った」と
個店の個性の時代に変わってきた。
これをどうとらえるか・・・・
ここのとらえ方一つで戦略が変わります。
この変化の速さは、一時の強みが一転して弱みになるという
難易度の高い戦いを強いられます。
その結果、
時代遅れの懐かしい味だけで勝負するFCチェーンは
ことごとく潰れました。
【ストック思考・長期的視点】では、
ラーメンブームは繰り返されるが、好みは個店レベル
まで細分化されてきて、味の種類×麺の種類×
(ご当地・誰が)この掛け合わせは何万種類という
天文学的な数になる。
【ストック思考・自分たちの強み】は
店舗という資産がある
機材は変えずに嗜好の違うラーメンが作れる
業界屈指の柔軟思考できるメンバーがそろっている
味の再現性が高い技術力がある
ここから生まれた、既存のラーメンFCへの
新たなアプローチが連続的に出す三ヶ月に1度の新商品戦略でした
・飽きるという本能を味方にする
・定番は変えない
・遠くて行けない名店の味をどこでも食べられる
・それも3ヶ月限定で去る渇望感
・既存設備だけで実現する
・結果は継続率、購買頻度を維持してLTVを上げる
考える事は出来てもこれを実現するには、
サプライチェーンマネジメントが不可欠で、
これをやろうとするラーメンチェーンは後にも
先のも無いだろうと思えるくらいの技術力が
必要です。
ここまでくると他のFCチェーンは絶対に追いつけない
領域にになります。
この目まぐるしい新商品戦略をご覧ください。
http://www.kagetsu.co.jp/menu/schedule.html
これだけ努力しても閉店する店もあるのが飲食業界
ですが、この経営戦略はラーメンチェーンの中では
革新的だと思います。
ラーメンFCを経営する中で起こった急成長と
激変を経験する中で、ハードとソフトの本質的な役割
、加盟者と本部の関係、そこからの戦略思考が
ストックビジネスを構築するヒントになった
語りつくせない体験のなかから一部をご紹介でした。
なんだかこんなにラーメンを語ると
つい食べたくなりました。(笑)
エンジョイ♬
大竹啓裕
※今日は無料ビジネスレターの中からお送りしました。
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