私は、長寿社会での人生設計は、「前半戦」と「後半戦」に分けて
考えたほうがいいと思っています。
江戸時代は14歳~16歳で嫁入りが普通で18歳は年増と言われたそうですが、
その時代の平均寿命は50歳以下だったわけですからこれも不思議な
ことではないですね。
江戸時代、戦前戦後とその時代時代の人口動態があり生き方はその
時代に合わせて変わって来ました。
では今の時代はどうかというと、2013年の日本人平均寿命は
女性が86.61歳世界一、男性が80.21歳世界四位とともに
最高を更新しました。
さらに医療の進歩で30年後には日本人の平均寿命は100歳を
超えて、その時には90歳でも元気に働けるそうです。
どうですか? にわかに信じられないですが、ほぼまちがいなく
そうなるそうです。
(NHKスペシャルより)https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2014060161SA000/
このニュースに、なぜか私は悲しくなりました。
楽しく豊かな生涯を終えるのであれば長寿は良いことですね。
でも、ここに日本国の公的年金が持たないという問題があります。
どんな綺麗事を言っても平均寿命がこのまま伸び続け、年金を払う
就労人口が減り続けるわけですから近い将来の年金支給年齢は
70歳75歳と上がり続けていくはずです。
(今までの支給年齢の推移 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001r5uy-att/2r9852000001r5zf.pdf
考えて見てください。
25歳から75歳まで働くとして、50歳が折り返し地点です。
そうなると、いままでの考え方は変えなくてはならなくなります。
私たちの上の世代は20代が遊びを楽しむ時代、30代~50代が
子育てとバリバリ働く時代でした。そのイメージのままに、バリバリ
働くのは55歳くらいまでと考えていませんでしたか?
実際にサラリーマンの年収のピークは50代ですから間違いでは
ないですね。サラリーマンとして50過ぎまで仕事をまっとうして、55歳
から先は余力で定年まで行き、最後は年金で暮らすというイメージですね。
冷静に考えると、この考えで安心できるのは過去の話になってきています。
今では40代50代の給与が昔に比べて下がり傾向にあるんですね(これは日本の平均の話です)。
最後の頼みである年金も期待できない現実が待っているとなると。
余力で最後まで行くなんて言っていられないんです。
今の公的年金制度が破綻して平均寿命が延びるということは、・・・
本当に豊かで幸せな人生を考えると最後は「定年のない起業家」
ということに行き着くわけですが、さらに、贅沢を言うならば安定した
ストックビジネスオーナーになることしかないんですね。
いままでの仕事人生は一度きり、最後も年金までの延長戦でよかったんですが、
これからは違います。
これからの仕事人生は、前半戦と後半戦という真剣勝負を2回行うことになります。
わかりやすくいうと試合形式が野球からサッカーに変わったようなもの、
20代30代はスキルを磨く前半戦、40代50代60代は起業を目指す後半戦、
後半戦こそが人生を決める真剣勝負。
そして70代からは年金など期待しなくていい定年のないビジネスオーナーとして
自由で豊かな時間が手にはいります。
30代40代のあなたに伝えたいのは、
好む好まざるにかかわらず日本では仕事人生のルールはすでに変わって
いることなんです。
人生の後半戦を起業で締めくくることが当たり前になる時が来る。
ルールが変われば、今までは豊かな定年後と言っていたことこそ
リスクになります。
だから、起業=リスクと考える以前に今のあなたの立場こそリスク
なんだと考えてほしいのです。
いかにリスクを減らして上手に起業するかを考えたほうが前向だと思います。
私が起業する皆さんにリスクの少ないストックビジネスを薦める理由はここにあるんです。
これを明るく前向きに捉えられるためのガイドブックが
この本「ストックビジネスの教科書」だと思っています。
啓裕