銀杏並木が綺麗です。
土曜は東大で行われた大学生による
ビジネスプランコンテストファイナルの
応援に行きました。
《ストックビジネス化の考察は文中にあります》
さて、
全国から100以上のプランがエントリーして
ファイナルに選ばれた8大学9チーム
山形大学工学部からはなんと最多の2チーム
がファイナル進出です。
今回のコンテストの応援には特別な理由がありました。
実は、山形大学で今回のチームを指導する志村教授と
審査員のクラウドワークスの吉田社長とはビジネ
ススクール時代の同期で、最近はなかなか会える
機会もなかったのでいい機会でした。
ここまで来る大学生のプランはなかなか面白いですね。
山形大学は有機EL窓という実用を視野に入れた
ビジネスプランと、3Dプリンターを使ったインフラ
モデルでのエントリーです。
志村教授は「儲け続ける会社のシンプルな経営」の
著者であり、継続的な収益にこだわる指導者ですが
それには理由があります。
日本屈指の橋梁設計師でもありますが、アメリカに
渡りロボット技術のアントレプレナーでもあるという
自ら起業経験のあり、民間から教授になるという
極めて珍しい大学教授です。
他の大学がビジネスアイデアに寄る中で、山形大学
の二つだけが、現実的な初期費用とプラットフォーム
を利用して継続的収益にこだわった作品です。
審査の結果、1位は早稲田大学の「エコオロギ」コオロギを
廃棄野菜で大量飼育して養殖魚の餌にする循環型ビジネス
でした。
着眼は面白いのですが、コンセプト優先でどこで儲けるかが
今ひとつわかりにくいのが気になりました。
このエコオロギ、私が着目したのは飼育施設をコンテナを
使って農家にやらせるという点。
ここはビジネスリノベーションのしがいがありそう。笑
【ここからは、私の簡易コンサルです。】
コンテナそのものを販売してコオロギの購入保証を
つけたFCにもできる。
また、コンテナを使うと原価償却期間(新品7年)
が短いので節税商品としても面白い投資商品です。
ストックビジネスの教科書73P 17のビジネスモデル
※エコオロギ単体では継続的収益が作りにくいですが
このような施設との組み合わせでレンタルリース型、
FC型、消耗品購入型の収益ポイントが複数のストック
ビジネスが組み立てられます。
私は、必ず複数の継続収益を作るのですが、想定通り
にいかないことはあってもチューニングで修正して
行くときに複数収益が効いてきます。
《ポイントまとめ》
・コオロギを農家の廃棄野菜を餌にコンテナ型飼育機で育て
養殖魚の餌不足高騰問題を解決
・コオロギの販売で利益をあげるモデル
これをストックビジネスにするには複数の型と課金組み合わせ
でストック性を強化
・飼育施設のレンタル事業
・FC化をしてリスクヘッジとPB商品を卸す収益
・コンテナの減価償却を利用して節税商品として販売
・将来買取保証ができるモデルまで完成すれば加速可能
(話は戻ります)
現地で知ったのですが、
実は教員の指導力を審査する大会でもあったのです
志村教授もファイナリストでした。
結果は【優秀優秀教員賞】学生起業家を育てる指導者として
日本で2位ということです。すごい!!
ほんとに志村さんは昔からコンテストには強い
私たちのビジネススクール時代も卒業プレゼンは1位だった・・・(思い出します)
おめでとうございます。
(山形大学 志村チームの面々 いい顔してる)
帰りに学生も一緒に居酒屋で反省会。
そこで聞いたのですが、
学生からは何度もどうしたらいいか答えを求められた
そうですが、一切答えは言わなかったそうです。
それで表彰されても意味がない。
自分で悩んで試行錯誤して失敗してもいいそこから
成長するということ・・
実は、志村教授のチームにしては完璧ではないなと
思っていたんです。志村氏の指導力とプレゼン力を
知るだけに絶対に1位を取れると思っていました。
意外だったのですが、これで謎が解けた。
(それでも唯一ファイナル2チーム選出はすごい)
なるほど
経営で人を育てるのも面白いですが、大学教授も
やりがいありますね。
また来年が楽しみです。
今日はおまけで、学生採用の道も開けてちょっといい日でした