ストックビジネスは資産価値そのもの
進化してますか? 大竹です。
新刊「ストックビジネスの教科書」がアマゾン総合ランキングで70位
まで行きました。(嬉)
カテゴリーではビジネ書<オペレーションで1位獲得 ベストセラーの旗が
立つというなかなか経験できない順位を維持していました。
そうすると、どうなるか、品切れです(涙)
売れるかどうかわからない新人の本を大量に仕入れるほど
アマゾンさんは甘くない。出版のポプラ社のほうでも
急ぎ対応してくれていますので、待ってください。
アマゾンで在庫切れってアマゾンの意味がないですよね。
でもね、これもいろいろ、経験出来ておもしろい。
さて、今日の話ですが、
ストックビジネスって知っていますか?
聞いたことがあるという方も以外に多いのですが、実はみなさんの
いうストックビジネスのイメージは、それぞれかなり違います。
実際に何人かに聞いてみると
・安定収入
・チャリンと毎月小銭が入っていくる
・黙っていて楽してもうける
・賃貸業
こんな感じで、みんなバラバラです。
まあ、どれも不正解ではないのですが、よく解らないですよね。
ストックビジネスの代表的成功者はソフトバンクの孫正義さんだと
思いますが、創業から経過とともにインフラ的なストック型ビジネ
スに移行しています。
①コンピュータ、ソフト卸売事業
②ポータルサイト事業 ヤフー 広告モデル
③ADSL事業 通信事業
④日本テレコム買収 電話通信事業
⑤ボーダフォン買収(現:ソフトバンクテレコム) 携帯電話事業
孫さんの経緯を見ていくと大きな1ユニット(最小の事業単位)から
携帯電話のような小さなユニットの集合体に移行しています。1ユニ
ットに頼る経営だと単一の収益性に経営が左右されてしまいますが、
集合体だとより安定してストック性が高くなります。
ストックビジネスとは
「事業ユニットが継続することで、時間をかけて利益を生み出すシス
テム」なんです。
ようは、「先々の利益がほぼ確定しているビジネス、増える傾向が
維持できているビジネス」です。
この先々が、1年先、2年先まで見通せるビジネスほど「ストック」の
完成度が高いと言えますね。
ストックビジネスで思いつく仕事を書くと、鉄道、コンビニ、携帯
電話、病院経営、不動産経営、飲食店経営、本屋、お花屋、レンタ
ルサーバー、複合機のリース販売、自動販売機、インクジェットプ
リンターのインク、アプリ販売、八百屋、教室経営、長期のコンサ
ルタント、などなど
「ちょっと待ってください大竹さん、
ようは世の中のほとんどの仕事がストックビジネスじゃないですか?」
そう、たしかにそうなんです。
が・・・
なぜ私がストックビジネスというテーマにこだわるかというと、
あなたに会社を起こすときにストックビジネスかどうかを考えて
欲しいからなんです。
その事業が将来成功するかどうかの「大きなカギ」が隠されている
からなんです。
起業したてのときにはどんな事業もストックになっていません。
孫さんだって同じです、でも小さなストックのユニットが大きくなり、
増えて、結果的にストックビジネスになっていったわけで、その資産
価値(株価)をテコに事業を買収して歴史に残る偉業を成したわけです。
では聞きますが、
あなたのビジネスを売ったとしたらあなたの望む高い値段で買い手
が現れますか?
もし高い値段がつかない、買い手が現れないならば、これこそが
ストックビジネスの評価だと思ってください。
そこに高い値段が付くのがストックビジネス、いや、生きている
ストックビジネスと言えます
事業に価値(安定収益が確保)があるのが生きているストックビ
ジネスで、値がつかない(一時的に良くても先に保証がない)の
が価値のなくなった死んだストックビジネスです。
ストックではないビジネスは何かと言うと、フローなビジネス
売上の要因が人為的であったり自分でコントロールできない要因
が多かったりして不安定なビジネスです。こういうビジネスに
投資家は価値を認めません。
毎月ゼロから数字を作らなくてはならない、数ヶ月先までは契約
があるが来年の保証はない、請負先が一社に偏っている。などなど。
具体的には〇〇の販売業であれば場所を持たず継続的な売り上げ
が保証されないもの、デザイナーなどの人に頼る請負業、セミナー
講師業、などもそうです。
たとえば●●教室を運営していたとします。教室の運営そのものは
ストック要因がありますが、半年先の生徒の見込みがいつも不
安定ならばストックビジネスになっているとは言えません。
あなたの事業がストックビジネスかどうかを確認するには、これ
を考えるといいです。
・売上は継続契約か
・継続契約が特定の顧客に偏っていないか
・継続的に購買する顧客を確保しているか
・顧客の購買サイクルは3ヶ月以内か
・顧客数が増える傾向にあるか
・収益ユニットが増える傾向にあるか
・収益ユニットの利益は維持できているか
・1年先の売り上げが確実に見えているか
そして究極の判断材料が
「事業売却に価格がつくかつかないか」です
※収益ユニットは本書の中でいう事業の最小単位のことです
そろそろ気づきましたか
ストックビジネスの本当の姿は「資産価値」なんです。
このビジネスは収益を生むユニットがないと始まらない
このユニット一つ一つが利益を生み出す元になる
忘れてはいけないことは、ユニットには寿命がある、言い方を変える
と利益を生むユニットは資産として認められますが、ユニットの
利益が下がるということは資産価値が下がる、ゼロに近づくとい
うことになります。
さあ今日も楽しく進化しましょう。
次回は、
「ストックは事業選択がポイント。安易な選択は奴隷への道」