【前編から続く・・】
「大竹さんね、それはわかるけど、投資家の心理がわかっていないね」・・
目を丸くしている私に対して、エンジョイ先生は、笑いながら続けました。
「大竹さん、投資家はね、投資した会社がいくらで売れるかを考えているの」
「いまの価値じゃなくて幾ら価値が上がるか」
「価値があがる仕組みがあるかどうかなの」
「本物の経営者になりたかったら、視点を変えたほうがいいよ」
2発殴られたかと思う一言。
このときに私は初めて投資家という種類の人の考えに触れました。
投資家は資産価値を見ていたんです。
もちろん現金とか所有不動産とか、そのものが資産価値ある
ものを保有していれば、それは当然資産として投資の対象に
なるでしょうが、当時の会社はまだまだ資産はなかった。
その代わり借金も少ないなかで、仲介というフィービジネス
では赤字の年もあれば黒字の年もあるという波はあるものの
数年でみれば利益もでていました。
実は、私は、
エンジョイ先生が、ひと目で身軽な経営という良い評価をするん
じゃないかと内心期待していたんですね。
冷静に考えればこういうことでした。
仲介事業はフローの事業です。毎月ゼロから紹介手数料
の売上を積み上げていきます、属人的でもあります。
そう考えると、たとえ複数年でみれば黒字でも、フローの事業です。
もし投資したあとに、社長が辞めて事業の継続性が担保され
ないような会社だとしたならば、自分でもはたして投資する
だろうかと考えると、エンジョイ先生の言葉の意味がようやく
わかりました。
フロービジネスは売れないがストックビジネスは売ることができる
「じゃあ、どうすれば投資対象になりますか?」と聞くと
「大竹さんね、フローな事業ばかりだから、ストックになる事業を作ったらいいよ」
この時がいまのストックビジネスを作るきかっけでした。
そして、あれから5年後。
「大竹さん、随分いい会社になったね」
ということで実はエンジョイ先生から出資もいただき
すでに収益の半分以上がストックビジネスになり、
増収増益を繰り返すようになりました。
私がここで言いたいのは、成功物語を話したいわけではないんです
自分で育てた事業への思い込みを捨て事業の将来価値を上げて
行くにはストックビジネスを作るしかないということを伝えたいんです。
いつでも売れるように「ビジネスの価値」を高める
これらを経験したことで、儲かりそうだからということで
新規事業に手を出していた私が、今ではストックビジネスに
なることに集中するようになりました。
今年取り組んだカフェ・インスクエアやコンサルティング
や教育事業のようにあえてフロービジネスを立ち上げる時も
ありますが、これは計算ずくで、最初はフローで始めても
将来はストックになるように計画的に進めています。
フローではじめる良い点もあるので言っておきますが、
なんといっても選択肢が広がるということです。
ストックビジネスだけを選んで事業を始めようとすると
そうそう都合のいいものは見つからないものです。
でも一見するとフローに見えても、ストックの要素が隠れ
ていることに、私やあなただけが気づくことが出来れば
とても有望な事業となります。
ほかの人には気づかれないで見つけたら、最高ですよね。
フローのビジネスはすぐに結果が見えるので、
トライアンドエラーにはもってこい、カフェなら新メニュー
開発等がそうです。
また、その一方で同時にストックビジネスに転換することも
考えられるようになりました。
実は事業がフローのままで拡大してもリスクも拡大するので
売値はつきませんが、ストックビジネスとして確立できれば
年間利益の3倍から5倍の値段で事業が売れることもわかって
きました。
ストックビジネスは、安定して将来が明るくなる貴重なワンピース
資産として評価されるんですね
ストックビジネスは安定して将来が明るくなるという、
社長を恐怖から解放する効果がありますがそれだけではありません。
規模を拡大した分だけ資産価値が高まることが保証されたようなものなんです。
ストックビジネスが出来ると、恐怖が減って夢が広がるです。
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