
「ブランドこそが、ストックビジネスの最高位である」
というお話を何度かしてきました。
今回は、あらためて「ブランドとは何か?」を振り返り、
どうすればそのブランドを【確固たるもの】にできるか
についてお話しします。
実は、ブランドがブランドとして認知されるための鍵を
握っているのが、
「どのような場面で、どのような発信をするか」
です。
ただの宣伝ではなく、ここ一番という 大事な局面での
「発信」こそが、会社の信念や決意表明になり、
正真正銘のブランドして認知されるのです 。
みんなが心の中で「おかしいな」と思っていても、
リスクを恐れて口に出せないことがあります。
それを、会社のトップが「私たちはこう考えます」と
堂々と代弁してくれたとしたら……。
そこに強い共感が生まれ、 一過性のファンではない、
深い信頼や愛着へと繋がっていきます。
少し前の事例になりますが、覚えている方も多いかも
しれません。
コロナ禍の2021年、日本酒「獺祭(だっさい)」で有名な
旭酒造が、日経新聞に一面を使った 大きな意見広告を打ちました 。
内容は、社長の署名入りで、飲食店への一律の酒類提供禁止や
時間制限の見直しを求める提言でした 。
当時は、国や自治体の政策に対して 異議を唱えるのは、
企業にとって バッシングのリスクを伴う行為でした 。
しかし旭酒造は、自分たちの最大のリスクを取ってでも、
共に歩んできた飲食店や、日本の食文化を守るために声を上げました。
この発信を見た多くの人が「よくぞ言ってくれた!」と共感し、
驚きと共に強い賞賛を送りました 。
この瞬間、『獺祭』は 単に「美味しい高級な日本酒」という
ポジションを超えて
「何があっても応援し続けたい唯一無二のブランド」
になりました。
私たちは日頃のビジネスで、
ついつい「嫌われない無難な発信」に
終始してしまいがちです。
しかし、本当に強いストック性を持つブランドというのは、
大事な場面で「自社の信念」をはっきりと表明しています。
その覚悟の姿勢にこそ、 時間が経っても風化しない
強力な信頼(資産)が溜まっていくのです 。
「もし、あなたの大切なお客様が
困っているとき、自社の利益を脇に置いて
どんな『味方になる宣言』ができますか?」
キレイな言葉でなくて構いません。
「みんなが思っているけれど言えない本音」
に寄り添うあなたの言葉が、
未来の熱狂的なファンを作ります。




